『ザ・コンサルタント2』のネタバレあらすじを、物語の流れにそって解説しいきますね。
※ネタバレ注意!聞きたくない方はページを閉じてください!
レイモンド・キングが最期に自分の腕をメモ代わりにして残したメッセージ「会計士を探せ」!。
このひと言が、メリーベス・メディナとクリス、そして疎遠だっ弟のブラクストンを再び結び合わせます。
レイ・キングの最期、人身売買の闇や謎の女アナイスの正体など、最初どこに焦点を当てるべきなのか、ちと悩んでしまうんです。
前作よりも“兄弟の物語”にぐっと寄ったものになっており、さらに若干のユーモア感を取り込んでエンターテイメント性をあげた感のある今作を結末までていねいに追いかけますよ。
『ザ・コンサルタント2』のネタバレあらすじ:全体像
まずは、物語の大きな道筋をつかんでいきましょう!
いったん“起承転結”風にまとめてみますね〜。
導入|「会計士を探せ」から物語が動き出す
酒場で待ち合わせをしていたレイモンド・キングが襲撃され命を落とします。
彼の腕にはペンで書かれた「FIND THE ACCOUNTANT(会計士を探せ)」の文字が。(ダイイングメッセージですね)
メディナは過去にその存在を知ったクリスに接触し、キングが追っていた移民家族(サンチェス家)を追い始めます。
手がかりは、母イディスが働いていたピザ工場の帳簿の“嘘”。
悪徳経営者の会計トリックを見破るクリスの手際は、やっぱり職人芸ですね〜。
第一幕|メディナの捜査と“家族”の影
調べるほどに、人身売買組織の存在が濃くなってきます。
クリスは「公的手続きだけでは間に合わない」と判断し、8年間も距離のあった弟のブラクストンを呼び寄せ、超人的な強さと荒々しい手法で一気に突破口を開いていくんですね〜。
このあたりの「やり口」がわたしはメチャクチャつぼにハマるんですよね〜!
この先は、法を守る合法ルート(メディナ)と非合法ルート(クリス&ブラクストン)がそれぞれの方法で核心に迫っていきます。
それぞれの強みが噛み合って、捜査が加速していく様子もゾワゾワさせられますw
第二幕|アナイスの正体と兄弟タッグの本格化
冒頭でキングから仕事を依頼された謎の女アナイス。
その正体は、記憶を失い“獲得性サヴァン症候群”を得たイディス・サンチェス。
黒幕であるバークが率いる組織に家族を壊され、のちに彼女は●し屋へと変貌していました。
そのバークが核心に迫りつつあるメディナの●害をヨーロッパ最大の暗●部隊のボス、バトゥ・ドネツクに依頼、仕事を受けたのがアイナスだった。
実はメディナ●害の仕事依頼は先にブラクストンに来てたが、状況が状況なだけに断っていた。
アナイスは仕事を達成するためにメディナ宅に侵入し、一新一体の格闘になるがメディナは刺され重傷を負ってしまう。
一方でアイナスは壁に貼られた自分の家族写真を見て記憶を取り戻すなか、メディナ救出に駆けつけたクリスに息子アルベルトがフアレスにいると聞かされる。
クリスとブラクストンは、ハーバー神経科アカデミのスーパーハッカーのジャスティーンの支援で拠点を特定する。
ここからクライマックスに雪崩れ込みます。
しかしまぁ、このジャスティーンがけっこう可愛くなってて!
クライマックス|フアレス救出作戦と“清算”
舞台はアメリカ・メキシコ国境の街フアレス。
バークの組織は口封じのため、子どもたちを生き埋めにして一斉処分しようとします。
クリスとブラクストンはなんとか間に合い、バークの部下たちと激しい銃撃戦に。
華麗な銃さばきと戦術でバークの部下たちを制圧し、バスに乗せられた子どもの救出に向かいます。
最期に残ったバークの側近の部下コッブをクリスとブラクストンの連携プレーで倒し、アルベルトも無事。
ラストはアナイスがバークに“私刑”を執行し、物語はいったんの終幕を迎えます。
ラストシーン
メディナは仕事復帰し、キングの意思が“報われた”ことを感じ取ります。
クリスとブラクストンは、アルベルトをハーバー診療所に送る道程にあり車内での会話もライトで面白い。
これまでとは違う関係へと変化しているのが、猫と子どもを介してさりげなく示されています。
なんとクリスがブラクストンをキャンプ場に誘うという、お互いの人生の中で「あり得なかった事」が起きてEND。
前作との“ちがい”がわかると、もっとおもしろい
前作は強烈アクションはもちろんですが、全体的には“謎解き会計サスペンス”という感じでしたよね。
クリスの先天性の病気に(仕方なく)向かい合う父親と弟のブラクストンのなんとも言えない時代も描かれて、ちょっと「暗め」な部分も多かったです。
今作『ザ・コンサルタント2』では“兄弟のブロマンス+救出アクション”に振れていて、アクションもスケールアップしてますね。
「暗め」な部分はほとんどなくて、むしろコメディ要素がかなり入ってました。(←ここ、とっても好みw)
ハーバー診療所の後方支援のジャスティーンが「仲間」の施設の少年少女たちと協働し、米軍のドローンまでハッキングする最強ぶりを発揮して、ストーリーに厚みを加えています。
そのためテンポは速め、掛け合いの面白さと銃撃戦のシリアスさのギャップも最高です。
もちろん”超会計士”の記憶力・分析力は健在、文武両道の極地って感じも◎!
ここが違う?1と2?の早見表
比較ポイント | 『ザ・コンサルタント』 | 『ザ・コンサルタント2』 |
---|---|---|
物語の重心 | 企業不正の解明 | 人身売買の救出劇 |
関係性 | クリスと依頼人 | クリス・ブラクストンの共闘 |
捜査の軸 | 会計監査→推理 | 情報+実働の並走 |
観客への快感 | パズル解読でスッキリ | タイムリミット型の緊張感 |
ラストシーン | 単独行の孤独 | 繋がり(兄弟、子ども・猫etc) |
どうしても兄弟の関係性に目が行くけど、家族を壊したバークに復讐を果たしたアナイスは、結局息子のアルベルトとは再会しないんですよね。自ら家族写真を破り、夫(亡人)・息子と決別する決意は胸が痛くなります。
『ザ・コンサルタント2』のネタバレあらすじのまとめ
『ザ・コンサルタント2』のネタバレあらすじは、「会計士を探せ」→兄弟の再開→救出と清算が流れるように進んで行きます。
クリスとブラクストンの掛け合い、そしてメディナの現実的な思考が微妙に絡む前半。
非合法と合法のそれぞれのやり方とそこにアナイスの存在が絡む中後半。
人身売買という重く鬼畜な背景に対し、“つながりを取り戻す物語”で受け止めたのが今作の肝なんじゃないかなぁって思いました。
個人的にはブラクストンが前作の冷徹無敵(でも兄貴が大好き)さが薄れ、おもしろ&無敵キャラになっていて◎。
口の悪さが●しの仕事のあとにも絶妙に効いていて、今作でブラクストンが好きになりましたw
あとはLAのカーボーイ酒場のシーンでのクリスの変化ですかね〜。
声をかけてきた女性店員にバンドへのリクエスト曲を聞かれ「コープランドのアパラチアの春」って答えたのはのは最高に笑ったなぁ〜。
わたし的には高評価の『ザ・コンサルタント2』でしたが、続編の期待もありますよね。
元々監督のギャビン・オコナーが「3部作」構想を語っていたので、『ザ・コンサルタント2』の成功で間違いなく制作されると思われます。
というか、絶対に創ってねって感じw
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。