佐伯チズが死去　ALS闘病の果に元マネージャーとの確執など

2020年6月9日2021年8月9日

美容家の佐伯チズさんがなくなりました．

76歳でした．

死因は筋萎縮性側索硬化症（ALS）

世の中に「美」を広めたカリスマ美容家の闘病や確執があったとされる元マネージャーとの関係とは．

そして「遺書」が公開されます．

佐伯チズが死去　ALS闘病

QRICON NEWSではこう伝えています．

美容家の佐伯チズさんが6月5日午後5時、筋萎縮性側索硬化症（ALS）のため死去した。76歳だった。9日に所属事務所が訃報を伝えた。葬儀は、遺族の意向により6月7日に親族のみで執り行われた。

佐伯チズさんは2003年にディオールを定年退職し美肌師・美容家として独立されました．

テレビ出演や講演，執筆活動などを通して美容・生活アドバイザーとして活動されていました．

一時はテレビのワイドショー系の番組によく出演されていたので印象的な女性でした．

周りにはちょっといない「おばさま」という感じの方でしたね．

佐伯さんは2020年３月23日に筋萎縮性側索硬化症（ALS）を患っていることを公表しました．

私たちが身体を自由に動かす事ができるのは，脳から「動かす」命令を受けた「運動ニューロン」が正常に機能しているから．

運動ニューロンは「運動神経細胞」のことで，これが侵されてしまうと身体が動かせなくなってしますのです．

運動の障害なので病状が進むと「話す」ことや「食べること」も難しくなる症状が出ます．

大変恐ろしい病気です．

あれだけ物言いのはっきりされている方だったのに，「これまでのようにハキハキとお話することも徐々に難しくなってきました」と病気の公表時に告白されています．

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佐伯チズ Chizu Saeki(@chizusaeki_official)がシェアした投稿 – 2020年 1月月14日午後11時55分PST

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佐伯チズ Chizu Saeki(@chizusaeki_official)がシェアした投稿 – 2018年 3月月25日午前5時16分PDT

佐伯チズとマネージャーと確執とは

佐伯チズさんがテレビなどで活躍されていて多くの方が知っていたのですが，より印象つけた出来事がありました．

2017年に佐伯さんが「信頼していたマネージャーに2億円融資して，会社を乗っ取られた」と発言をしたのです．

その女性はかなり信頼されていたようで，事務所の経営を任せていて副社長に就任しています．

そのマネージャーに求められて，「個人の資産」を会社に融資したが，結局は事業が悪化してしまった．

銀座をベースにしていた事業や物販会社も手放すことになってしまったようです．

この物販会社が手がけていたオンラインショップも手放した後に別の方が代表者になっているのですが，それがどうも「元マネージャー」と関係があったのではとの疑惑が持たれたのです．

それで「会社を乗っ取られた」となったようです．

このあたりは当時のワイドショーで放送されていました．

お金が絡むことなので，かなりドロドロな様相でしたね．

佐伯チズの遺言

佐伯チズさんのムック本「夢は薬諦めは毒」が７月９日に発売されます．

闘病されている時に佐伯さんが，「遺言」として残したいメッセージとして33の言葉とともに綴ったものとのこと．

ALSという大病に侵されてしまったのに，前向きに生きることを選んだ佐伯さん．

誌面ではこう綴っていらっしゃいます．

「私にはまた夢が一つ増えました。それは、このALSという病気を世間の皆さまにもっと知ってもらうこと。最新の医療技術をもってしても、進行を遅らせるしか術がないこの病気を、たくさんの方に知ってもらうことでALSの治癒、寛解という希望の光がこの先の未来に差すことを祈っています」「幸せになりたい人、キレイな肌を手に入れたい人……いろんな願いが人の数だけあります。私自身、強く願うこと、夢を追いかけ続けることで、目標や夢を現実にしてきました。そんな私から、皆さんに届ける最後の一冊になれば嬉しいです」
(『夢は薬諦めは毒』～はじめに～より　佐伯チズ)