インドで自分の娘を斬首して父親が逮捕されました。
斬首とは首を刃物等により胴体から切断する事を言います。
昔から死刑の方法として存在していましたし、現にいまだに民族によっては、この慣習が残っているところもあるようです。
罰といえども、かなり残虐な方法なので、現代で聞くとかなりおどろおどろしい印象を受けますね。
今回逮捕された父親は、娘が男性と交際したことに怒り殺しに至ったようですが、このような形態の殺人がインドでは複数起きているようです。
「名誉殺人」としてくくられたこの殺人とは、いったいどんなものなのでしょうか?
自分の娘を斬首した父親逮捕 インド
今回の事件は、17歳の自分の娘を手に掛け他父親が、斬首して殺したと自白して逮捕されました。
殺し方も残忍ではありますが、そもそも本来は可愛いいであろう17際の娘を殺した動機というのが、
「娘が交際相手とみられる男性と一緒にいるのを目撃し、交際に反対だったので怒りがわいた」
というものです。
まぁ、男親というもの、どんなにいい男でも娘の相手ならとにかく気に入らないですよね。
気持ちもわからなくはないですが、相手の男ではなく自分の娘を殺してしまったんです。
しかも、ヤバいのは自首するつもりで、警察署に向かって歩いていくその手には、斬首した娘の頭部を持っていたと言うので、余計に猟奇さを感じます。
しかも、警察の話では父親は、冷静で泣いたり取り乱したりする様子はなかったといいますから、衝動的と言うよりは決意を持って犯した殺人だったのかも知れません。
この事件を報じたCNNによると、
国家犯罪記録局(NCRB)の統計によると、インドでは2019年、いわゆる「名誉殺人」が24件報告された。
としています。
ん?名誉殺人?
インドで発生している「名誉殺人」とは?
「一家の名誉を傷つけるような淫らな行為をした」とされる女性(妻や娘)を、その夫や親兄弟など親族の男性が殺害すること
とされています。
パキスタン、イラク、トルコに広がるクルド人地域などに多く見られる慣習的な行為のようです。
この行いによって
「家族の恥をぬぐい去り名誉を回復できる」
と考えるとのことですが、日本人にとってはあまり理解はできません。
内容的にいわゆる男尊女卑の様相がみえるのですが、近年はヨーロッパでも起きているとのことです。
いろいろな人種が行き交うヨーロッパでは、慣習の流入も要因と見られています。
名誉殺人のケース
トルコからスウェーデンに移住してきたクルド人の一家。
年頃の娘は父親や親戚の男性らから、スウェーデン人の男性との関わり合いを禁止されていました。
ところが、娘はスウェーデン人の恋人ができます。
事実を知った父親や兄は「娘の恋人を殺す」と脅し始めたといいます。
この件では娘が勇気を持って告訴したために、父親と兄が近寄ることを禁じた措置がなされ事なきを得たと思われたのですが、一ヶ月後に恋人が事故死し、娘も兄に暴力を振るわれたなど、まだ事件は終わっていなかったようです。
娘は頼るところがないために、テレビに出演したりスウェーデン議会に出席して「名誉殺人」の実態を世に広めました。
ところが、離れて暮らしていた母親や妹と会うために妹のアパートを訪れた娘は、銃を持って押し入ってきた父親によって射殺されてしまいました。
父親は目的を果たしたというわけです。
それにしても執念深い!
「恨み」とは違う「文化」から起きる殺人に恐怖を感じます。
【まとめ】娘を斬首した父親逮捕 インドで発生している「名誉殺人」とは?
もっと詳しく調べると、それらを慣習とする民族の考え方もあり、一言で反対はできないのですが、もはやそういう世の中でもない感じがします。
地球は一家、人類は兄弟!ってキャッチフレーズを聞いたのはかなり昔ですが、なかなかそうは行かないのは辛いですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
コメント