国立感染症研究所 異例の声明と新コロナの誤報やフェイクニュース

新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延しています.

武漢,クルーズ船,タクシー運転手…様々なワードを他人事として聞いていた私たちも,もはや安心はしていられない状況です.

韓国やイタリアなど海外での感染拡大は異常です.

日本でも日々刻々と感染者数が増えています.

そんな中,予防や治療の研究や対策を担う国立感染症研究所が異例の声明を発表しました.

目次

国立感染症研究所 異例の声明

国立感染症研究所がメディアが発する新コロナウイルスに関する報道について異例の声明を発表しました.

日本国内のPCR検査について,韓国などに比べ実施数が少ないことに対した報道があります.

 

「感染研究所が検査件数を抑えることで感染者数を少なく見せようとしている」
「検査をしないのは,実態を見せないようにするため」

 

と言った趣旨の報道です.

ネットニュースでは憶測として発信されていますが,それを見たネットユーザーがさらにソーシャルメディアで拡散している状況ですね.

これらの報道について国立感染症研究所の訴えは,「新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査に関する報道の事実誤認について」と題した声明文で発表しました.

 

緊急事態において、昼夜を問わず粉骨砕身で対応にあたっている本所の職員や関係者を不当に取り扱うのみならず、本所の役割について国民に誤解を与え、迅速な対応が求められる新型コロナウイルス感染症対策への悪影響を及ぼしています。
声明文より引用

さらに,「報道に携わる皆様」に対して

 

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」とその運用、ならびに本所の役割をよくご理解いただき、新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大の防止にご協力くださるよう、お願いいたします。

 

という内容です.

 

私たち一般の者は新コロナウイルスに関しては素人です.

ですので,「専門家が言っている」と報道されれば,信じてしまいますよね,日本人は特に.

今回,国立感染症研究所が異例の声明を出したのは,そういった部分を逆手に取って「正当化」するためとの意見もあります.

もちろん研究者や職員の方々は,一生懸命やられていると思いますが,そのさらに上からの命令等はどうなのかが気になりますね.

また,報道側としては,専門家が発した言葉をきちんと理解できていない段階で報道してしまったという結果がこれだったと思えなくもないですね.

私たち国民はどう判断すればいいのでしょう.

 

 

国立感染症研究所 新コロナのデマやフェイクニュース

最近はネットニュースが最も速い情報源になりますよね.いち早くネットに載せたいあまり,内容を精査できていないタイミングでも発表してしまう事も増えています.

今回,国立感染症研究所が異例の声明を発表したのは,自分たちの意とは違う報道が出てしまっている事を危惧したからという印象です.

いまの新コロナウイルス感染症に関しては,「○○県に患者が出た」というニュースを始め,速報系の報道がひっきりなしで飛び交っています.

これらの速報を見て,病気に対して専門知識がない私たちがソーシャルメディアで発信します.

ただ,今の状況では速報のニュースはかなり流動的で,すぐに更新される内容も多いようです.

「誤報」が発信される可能性もありますよね.

ソーシャルメディアで垂れ流した私たちが,同じように更新したり誤報だったと訂正することは稀で,古いニュースがいつまでもネット上に残ることになります.

これが混乱を招いているとも言われています.

こうして記事を書いている身としては頭の痛い話ですが,確かに一理あるのはわかります.

一方でデマやフェイクのような,人を慌てさせるのを目的として配信されるものもあります.

それを見て喜んでいるような連中がいるので困りものですが,私たちはまんまとノセられてしまう傾向がありますよね.

先日の「トイレットペーパーやティッシュペーパーが品不足になる」という話.

ドラッグストアやスーパーマーケットでトイレットペーパーなど紙類が不足しているというツイートに端を発し,「マスクの材料は紙なので,今はそちらに回されるから紙製品は不足する.買いだめすると安心」という内容に変わっていき,一気に全国に広がりました.

最初のツイートにパニックを引き起こす目的があったかは不明ですが,結果的に一部の人達に恐怖を植え付けたことは間違いありません.

 

この現状に対して,日本家庭紙工業会がコメントしました.

 

「トイレットペーパー、ティシューペーパーについてはほとんどが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております」

 

しかしながら,相変わらず買占めに走るお客さんはいるようです.

客同士の小競り合いや品切れ状態の不満を店員にぶつけたり,病気とは関係ない部分で恐ろしい状況になっています.

このトイレットペーパーの件では,「デマを流した犯人」探しが始まっていて,特定の人がネットリンチにあったりもしています.

この人がデマを流したかなんて特定できるはずがないのですが,群集心理なのかこぞって批判したりしています.

 

実はこれと同じ状況は,すでに起きていました.

 

アメリカの大手総合情報サービス会社ブルームバーグが

 

香港市内の一部地域のスーパーマーケットでトイレットペーパーが入手できない状況で、ソーシャルメディアには空の棚や買い求める客の行列を映した投稿が相次ぎ、品不足をあおっている

 

と報じています.

2月6日の記事です.

 

さらに

 

「『うわさを拡散する悪意ある行為』がコメやトイレットペーパーなどの品不足を招いた」(香港当局のコメント)

 

とも報じました.

これに関しては,2月17日に読売新聞オンラインがトイレットペーパーの強奪事など香港の状況を報じています.

 

私たちがこういう事実を認識していれば,もう少し冷静でいられたかもし知れませんね.

 

 

国立感染症研究所 異例の声明に対する世間の反応

■反政府イデオロギー全開でないと、批判されるのが今のニュース記事。
日本での検査が進まなかった理由の一つが、アメリカ検査キットの不備。事実上検査不能だった。だからこそ、中国が「キットを送ろうか?」と打診していた。
しかしマスコミは、両方の報道を完全無視。日本を責める理由がなくなるからだ。
マスコミを運営している人々は、特定の思想に帰依した報道をしないと仕事がなくなる。この筆者は、フリーで反旗を翻したのだからたいしたものだ。
報道の自由が確保されて、特定の方向以外認めない「マスコミ権力」が打破されることを望む。

■検査数が多過ぎて能力的に対応できない状況なら、接触歴のない者を後回しにするなら論理的整合性が取れるが、何故そんなに能力がないのか。他国と比較して、日本はそんなに検査能力がない国なのか。また、接触したかしないか完全にトレースできていない発症事例がある中で接触歴のない者を後回しにする考え方そのものが正しいとできる根拠は何か。国民目線ではなく、役所の上から目線を感じずにはいられない。

■何を言った所で「結果がそう成って居る、韓国との差をどう説明するのか、「オリンピックを開催する事」が最優先しているとしか考えられない!

 

 

国立感染症研究所 異例の声明 まとめ

国立感染症研究所が異例の声明発表.

患者数を抑えるためにあえて検査しないと報道するメディアと,報道は間違っているとする研究所.

夏にはオリンピックもあるので,検査しないのは国の作戦とみる人もいます.

全国一斉休校にしても,家庭環境で歓迎と複雑(反対とは言えない…)にも別れてしまっています.

この対応は安倍政権にとって追い風になる「政治主流の考え」という評論家もいたりで,もう国民は取り残されている気がしてなりません.

この病気自体が現出して世界中に広がっている事実は誰のせいでもないとは思いますが,ここから先政府は私たちが納得して安心できる策を講じていただきたいです.

最後までお読みいただきまして,ありがとうございました.

 

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