整理・整頓ができない人の多くは,本の処分が出来ません.
間違いないですね.
私がそうですから…
週刊誌から月刊誌,文庫本単行本に至るまで「いつか見るから」という理由で「保管」するわけです.
これを「諦めるか」「手間を掛けるか」の二択で整理できると思います.
本の整理は「諦める」気持ちで臨む
おそらくは二度と見ることはないだろうという本は必ずあります.
それを潔くスパッと処分できれば,これは最高な整理術です.
最も整理できない人は,いざ片付けようと決意し実行する段階でもパラパラとページをめくって時間を過ごすんですよね…
まずは中身を紐解かずにスッパリ古雑誌回収日に出せる精神鍛錬が必要です.
なんの躊躇いもなく捨てることができるならこんなに効率のいい方法はありません.
捨てられないならデータ化する
とはいえ「残せるものなら残したいが……」と考えるのは,やはり整理ができない人の多くが考えることかと思います.
そこでこの方法です.「本をデータ化する」です.
この方法はそれなりの投資も必要ですし,苦労して作業してもいつか役に立つ日が来るのかという課題があります.
捨てられない本類は,データ化して保管しようという手法です.
捨てる予定の本の各ページごとをスキャニングして最後はPDF形式に保存してデジタルデータとして残します.
PDF化してしまえば,複製も容易で何箇所にもバックアップが可能.
しかも実際の本類と違って「かさばる」事がありません.
整理・整頓するにあたっては「理に適った」方法になりますね.
データ化するにはアイテムが必要
紙媒体をデータ化するにはそれなりのアイテムが必要になります.
もちろんスマホで撮影してそれを残すのも手ですが撮影時に影を作らないとか出来上がりのクオリティ問題もあるので,気になる場合はやはりスキャニングすることをおすすめします.
必要になるアイテム
■スキャナ
本をまるごと一気にスキャニングできる専用機器
■ヒーター
糊付けされた製本を解くために温めて糊を剥がす
もしくは再製本時の糊付け
■カッター
製本をばらしたあと糊が固まっている端辺を断裁する
これはいわゆる「三種の神器」となります.
これだけあれば所有している本類はすべて,デジタルデータ化することが可能になります.
いよいよデジタルデータ化する
まずは本を分解します.
本は「製本」されてまとまっているので分解するわけです.
本には数種類の「綴じ方」があり,最終的にはバラけないように糊を使って接着しているのです.
手で剥がしてもいいのですが,なかなかしっかり止まっているのであまりキレイに剥がれないのと,思いの外時間がかかってしまいます.
そこで「ヒーター」を使用します.
熱で固まった糊の部分を溶かすという分解の第一歩になります.
糊が柔らかく剥がれやすくなるので,ある程度の枚数ごとに分離します.(でないとまた接着されちゃいます)
溶けた糊はかなりの高温なのでヤケドに注意です.
ある程度冷めたら一度ページ順に揃えます.
糊が残っている端辺をカッターで断裁していきます.
これで実際の書籍のページよりもサイズが小さくなり,見開きで写真を見せるようなページでは写真の中央が
「詰まった」ように見えるかも知れませんが,気にするほどではないかと思います.
断裁が全て終わったらスキャニング作業に移ります.
数枚をセットすれば順番にスキャンしてくれる専用機器です.
50〜100枚程度いっぺんにセットできるようですが,紙の厚みや材質にもよるので,都度の調整は調整になりますね.
スキャニングが終わったら,一度中身を確認しましょう.
時々横向きに撮られる場合があり,ちょっと見づらいかなぁと思います.
気にしなければいいのですが,修正したほうが気持ちいいですね.
確認が終わったら管理しやすい名前をつけて保存します.
JPEGなど画像形式でも保存が可能ですが,やはりPDF形式が最適ですね.
データ化したら実物の本は処分しましょう!
PDF形式であればパソコンやスマホ,タブレットでも閲覧が可能になりますので,いつでもどこでも手にすることが出来ます.
正直おそらくは見返すことは殆どないと思うのですが,実本を捨てられずに部屋の隅に積上げておくより確実に良いです.
いよいと本を処分できます!
ちなみに私はデータ化する際にばバラした本を今一度製本し直して「再生」させてから処分しています.
崩壊した「背」の部分は別の紙で作ってヒータを使って糊付けして再生させています.
これこそ無駄な作業なのですが,モノに執着する私はバラしたものをそのまま捨てられないんです……(笑
今はもっと効率的な機器が売られている
私はこの作業に使っているアイテムはすべてオークションサイトで購入した中古品です.
特にスキャナは数年前の年賀状のスキャニングにも使っていて結構重宝しています.
この専用スキャナ,最近ではもっと便利になっているようです.
本をバラさずにページをめくりながらスキャニングができるというもの.
これは割と時間が取られる「本のバラシ」作業が省略されるので,かなりの効率化が図れます.
ただ結構な高額商品なので,費用対効果を考えて購入する必要がありそうです.
なにしろ「二度と見返すことがない」だろうデータをシコシコ作る作業ようなわけですから.
今回のまとめ
今回は整理が出来ない人が保管しがちな本の処分についてのお話でした.
私からすれば本も捨てがたいモノなので少しばかりの投資と時間を割いてデータ化しています.
データとは言え「残す」事ができるので,スパッと処分する気持ちも生まれてきます(笑
同じような考えをお持ちの方は,ぜひお試しください!
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